極力手間をかけず、出費も抑えながら
リールのレスポンスを調整したい。
それを可能にするのがスプールへの下巻きです。
今回はスプール軽量化のためのPE下巻きをまとめていきます。
下巻きの利点
スプールへの下巻きを行うことは様々な利点があります。
- 軽量ルアーのキャストレスポンス向上
- 使用しないスプール中心のラインを抑え無駄を減らせる
- ラインの消費量を減らせる
- 標準状態では難しかった軽量ルアーも扱いやすくなる
軽量ルアーのキャストレスポンス向上
これに関してはナイロンラインやフロロカーボンラインと比べ
比重の軽いPEラインを巻くことでスプールの重量を抑えることができ
キャスト直後のスプール回転時に必要な力を減らすことで
軽量なルアーでもスプールの回り始めが良くなり
キャストのレスポンス向上に繋がります。
使用しないスプール中心のラインを抑え無駄を減らせる
例えば14lbが100m巻けるスプールであったとしても
スプールに巻いているラインのすべてを使用することはほぼなく
中心の部分は使い切ることはなくとてももったいないです。
キャストで放出されるだけのラインが巻かれていれば
釣りに支障も起きずラインの無駄も減らせるという点ですね。
ラインの消費量を減らせる
こちらも上記の点に近い部分ですがライン交換時に
ほとんど使用されていないスプール中心部分のラインを減らすことで
ライン交換の際も数十m単位でラインの消費量を減らせるため
300mモデルといった大容量ラインを好きな量で使用することが出来ます。
標準状態では難しかった軽量ルアーも扱いやすくなる
例えば今までラインをいっぱいに巻いて使用して場合は14g程度のルアーならいいけど
10gとかのルアーになると飛距離がガクンと落ちたりスプールの初速が上がりにくく
キャストアキュラシーが大きく低下してしまうことがあったとします。
下巻きでスプール重量を軽量化すると今まで難しかった10gのルアーが
キャストアキュラシーと飛距離の両面で改善する可能性が非常に高くなります。
下巻きの作業手順
ここからは実際に下巻きをする際の手順をまとめていきます。
- スプールの軽量化をしたいリールを用意
- ナイロンラインorフロロカーボンラインを下地に結ぶ
- 下地のラインにPEラインを結束
- 目的のスプール溝になるまでテンション掛けながら巻く
- 下巻きが終わったらテープで止める
- 使用するラインを巻く
ナイロンラインorフロロカーボンラインを下地に結ぶ
最初に下巻き用のPEを巻いても問題はないのですが
しっかりとテンションをかけて巻けていたかった場合
使用時に大きなテンションがかかった際にPEラインが空転して
リトリーブしてもラインが巻けないことが発生することが稀にあります。
今回はその空転を考慮してフロロカーボンラインを下地に結びました。
東レ(TORAY) ソラローム エクスレッド タイプNS 100m 18lb ナチュラル
下地のラインにPEラインを結束
次に下巻きに使用するPEラインを巻いていきます。
今回使用したPEラインは4号使用していますが
次の工程で「テンションをかける」部分で結構力が必要なので
テンションをかけながらラインを巻くのに自身がない場合には
2号前後の細めのPEラインを使用すると比較的作業がし易いと思います。
すでに巻いてある下地のラインに結束していきますが
ここに関してはガイド抜けなどは気にする必要はないので
自身のやりやすい結び方で結束していけば問題ないと思います。
私は一番慣れている結び方の電車結びで結束しています。
ヘラクレス(HERCULES) peライン 色落ちしない 4本編み 釣り ライン 遠投 PE 釣り糸 高強度 PE釣糸 高感度 釣り用 ライン 柔軟性 伸びない pe 糸 投げ釣り 海釣り 船釣り アジング エギング 汎用性 道糸 劣化しにくい 高耐久性 柔らかい 釣糸 100m 3号 (13.6kg/30lb 0.28mm)
目的のスプール溝になるまでテンション掛けながら巻く
PEラインの結束が出来たら必要な分ラインを巻いていきます。
この時、濡らした雑巾やタオルを使用してPEラインを強く握り
ガチガチにテンションを掛けながら巻くことがポイントです。
ここでしっかりテンションを掛けて巻けてなかった場合
使用するラインが下巻きのPEラインに食い込んでしまい
場合によってはライントラブルに繋がる可能性があるので
大変ですがしっかりテンションを掛けましょう。
下巻きが終わったらテープで止める
この工程に関しては賛否が分かれるポイントだと思うので
自身の考えにあっている方法を採用していただきたいです。
私はライン巻きかえの度に下巻きのPEラインが減るのが気になり
PEラインの終端にテープを貼りその反対側にもテープを貼ることで
スプールの重量バランスが極力崩れないようにしています。
メーカーによってはラインをテープで止めるとスプールバランスが崩れ
スプール回転時に中心軸がブレて最悪故障の原因にも繋がるとしています。
そのため、テープでの固定はバランスが崩れそうだなと思う方は
下巻きのPEラインと使用するラインを結束してもらえれば大丈夫です。
使用するラインを巻く
ここまで来たら後は普段通りにラインをスプールに巻いていきましょう。
特に意識する必要はないと思いますが唯一注意するとしたら
巻はじめのラインが下巻きのPEラインに食い込んでないことを確認するくらいでしょうか。
ダイワ(DAIWA) ナイロンライン タトゥーラライン TYPE-ナイロン 12lb. 100m ボジョレーブラウン
完成
必要な量ラインが巻けたら無事に作業終了です。
私だけ感じている独特な感性かもしれませんが
新しいラインを巻くと中心が程よく盛り上がるのが気持ちいいです。
後は、実際にフィールドで使用して違和感がないか確認しましょう。
さいごに
今回は、極力手軽に出来るスプールの軽量化「下巻き」を紹介しました。
この手順に関しても個々人で細かな部分や考えなど変わってくるので
色々と試していただき自分にあった方法を採用していただけたらと思います。
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